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シリーズ第8回 「ユーモア・ジョークがヒラメキを生む」
職場の雰囲気というものは、数字で表せないものの、会社の活力を大きく左右します。
もし、全員が真面目で黙々と仕事をしているけれど、笑顔がほとんどない職場と、冗談や軽口が飛び交い、
笑い声の絶えない職場があったとしたら、あなたはどちらで働きたいでしょうか。
多くの人は、後者を選ぶのではないでしょうか。
ユーモアやジョークがある職場とは、言い換えれば「心理的安全性」が高い職場です。
言いたいことが言えない、意見を出すと否定される――そんな雰囲気の中では、誰も思いついたことを口にしなくなります。
結果として、せっかくのアイデアの芽も、誰にも知られないまま消えていくのです。
一方で、軽口が飛び交うような明るい職場では、「とりあえず話してみよう」という空気があります。
それが単なる思いつきだったとしても、周囲が受け止め、笑いながら反応してくれる環境がある。
そうすると、会話の中からまったく別の視点が生まれたり、誰かの発言がきっかけで新しい発想につながったりします。
10個のうち9個が雑談でも、残りの1個が会社を大きく変えるアイデアになることだってあるのです。
このような職場では、社員同士の距離も自然と近くなります。
上司に気軽に話しかけられる、後輩も自由に意見が言える――そんな雰囲気が、組織全体の活力と柔軟性を高めます。
ユーモアが飛び交う会社には、人が集まり、定着し、結果として生産性が上がるのです。
もちろん、ユーモアにもルールがあります。
誰かをけなしたり、バカにしたりするような冗談は、笑いではなく不快感を生みます。
あくまで「場を和ませる」「相手をリラックスさせる」「自分を下げて笑いを取る」ようなユーモアが理想です。
笑いの方向が“人を包み込む”方に向いていれば、それは会社にとって最高の潤滑油になります。
また、ユーモアのある職場では、社員の頭の回転も早くなります。
冗談を交わすということは、相手の意図を瞬時に理解し、的確に反応するという訓練の積み重ねです。
それが日常の中で行われることで、会話の質が上がり、仕事の連携もスムーズになります。
結局のところ、「ユーモアのある職場」とは「人間関係が健全な職場」です。
笑いがある会社には、信頼があり、信頼があるからこそ発言が生まれ、そこから新しいヒラメキが生まれるのです。
ユーモアやジョークは、単なるおしゃべりではなく、会社を元気にする“創造の種”です。
ぜひ、今日の会議や雑談の中に、少しの笑いを意識して取り入れてみてください。
その小さな笑い声が、明日の大きなヒラメキにつながるかもしれません。