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シリーズ第9回目 「仲良しクラブの会話はほどほどに」
会社では「コミュニケーションが大事」とよく言われます。
しかし、その“中身”を誤ってしまうと、かえって組織のパフォーマンスを大きく下げてしまうことがあります。
特に注意したいのが、仲良しクラブのようなコミュニケーションが職場を支配してしまう状態です。
■仕事を前提とした会話が「会社のコミュニケーション」
会社でのコミュニケーションで最も大切な役割は、業務を円滑に進めるための情報共有・指示連絡・問題解決です。
「気が合う」「楽しい」「話しやすい」といった人間関係そのものは大切ですが、
それはあくまで “仕事をしやすくするための副次的な要素” であって目的ではありません。
厳しく言えば、会社は友達を作りに来る場所ではなく、仕事をして業績に貢献する場です。
したがって、会社に必要なコミュニケーションとは、業務の質・スピード・成果を高めるためのもの
でなければなりません。
■人間関係を重視しすぎると本質がズレ始める
もちろん、人間関係が悪ければ仕事もギクシャクします。
しかし、反対に 人間関係を過度に重視しすぎる と、次のような弊害が生まれます。
・言いづらい話(注意・改善点)を遠慮してしまう
・本来優先すべき仕事より「誰に気を使うか」が優先される
・間違った行動を正せない
・仲間内の雰囲気を壊したくなくて業務が停滞する
こうなると、業務の質は下がり、組織としての成果も落ちていきます。
つまり、仕事を中心にした関係性ではなく、
関係性を中心にした仕事になる危険性が大きいのです。
■悪い例:仲良しクラブ化した職場
典型的な悪い例として、「仕事の話はほとんどせず、プライベートの話や趣味の話で盛り上がる」
という職場があります。
一見、楽しそうで雰囲気が良いように見えますが、実はこれは組織として最も危険な状態です。
こうした職場では、
・注意すべき点を注意できない
・成果を上げるための議論が起きない
・本気の改善提案が出ない
・責任の所在が曖昧になる
結果として、業績が低下し、優秀な社員から辞めていくという結末になるのです。
仲良しクラブの会話は、個人的には心地よいものですが、会社という組織の成長にはつながりません。
■“仕事が基盤で、その上に人間関係”という順番が大事
良い組織の共通点は、
1.仕事を中心にコミュニケーションが成り立っている
2.その上で 人間関係が自然に良くなる
という順番が徹底されています。
この順番を間違えると、コミュニケーションはただの雑談となり、組織は弱体化していきます。
仕事ベースのコミュニケーションとは?
・目的を共有する
・情報を正確に伝える
・指示と報告が明確
・問題や改善点は遠慮なく話す
・そのうえで、お互いを尊重する
このような会話が日常的にできる職場は、自然と雰囲気が良くなり、成果も上がり、離職も減っていきます。
■まとめ
会社におけるコミュニケーションとは、「仕事を前に進めるために必要な会話」であり、
「遊び仲間のノリで仲良くすること」が目的ではありません。
仕事がベースにあるからこそ、人間関係も良くなる。
そこに健全な信頼と、成長のための対話が生まれます。
管理職の方も、社員の皆さんも、
ぜひ一度、今の職場を振り返ってみてください。