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シリーズ第3回 「育児・介護休業取得を促進する職場体制づくり」
育児休業や介護休業の制度を整えても、実際には
「休みづらい」
「周囲に迷惑がかかる」
「自分しか分からない仕事がある」
このような理由で取得が進まない職場は少なくありません。
企業として「休みやすい雰囲気づくりが大切」と語られることは多いですが、まず申し上げたいことは、
「👉 雰囲気だけでは、休暇は取れません!」
本当に必要なのは、
「休んでも仕事が回る仕組みづくり」です。
つまり、育児・介護休業を取得しやすい職場体制づくりは、福利厚生の話ではなく、業務改善の話なのです。
属人化した職場では休暇取得は難しい
例えば、
・この業務はAさんしかできない
・手順が複雑で他人に引き継げない
・長年の慣習で誰も見直していない
・念のために続けている作業が多い
このような状態では、誰かが休むたびに現場が混乱します。
その結果、
「今は休まないでほしい」
「忙しい時期だから難しい」
「代わりがいない」
という空気が生まれ、制度があっても使えない職場になります。
休暇を取得しやすい体制をつくる4つの方法
① やめても問題ない仕事をやめる
まず着手したいのが、仕事そのものを減らすことです。
・毎月作っているが誰も見ていない資料、
・慣例だけで続いている報告、
・二重入力になっている事務作業。
こうした業務は意外に多く存在します。
「今までやってきたから続ける」ではなく、
やめても困らない仕事はやめる
※この決断は担当者ではできません。管理職者が勇気をもって実行してください!
これだけでも現場の余力は生まれます。
② 同じような業務を統合する
・部署ごとに似たような管理表を作っている、
・同じ内容を別々の担当者が確認している。
このような重複業務も、中小企業ではよく見られます。
本来ひとつにまとめられる仕事を統合することで、
・作業時間の削減
・ミスの防止
・引継ぎの簡素化
につながります。
③ やり方を変えて効率化する
仕事は「内容」だけでなく、進め方にも改善余地があります。
例えば、
・紙で回覧していた申請をデジタル化
・対面会議を短時間オンラインに変更
・手作業集計を自動化
など、やり方を変えるだけで大幅に時間短縮できることがあります。
「忙しいから改善できない」のではなく、
改善しないから忙しいのです。
④ 複雑な手順を単純化する
属人化の多くは、仕事が複雑すぎることから始まります。
・担当者しか分からない手順
・例外だらけの運用
・人によってやり方が違う作業
これでは休暇時の引継ぎが困難です。
そこで重要なのが、
・手順の標準化
・マニュアル化
・誰でもできる形への簡素化
です。
単純化こそ、休みやすい職場への近道です。
※複雑な仕事の流れのほとんどは、その担当者の自己満足か、目的意識もなく前任から
引き継いだ結果でしかありません。
「休みやすい社風」は仕組みから生まれる
経営者や管理職が、
・「遠慮なく休んでください」
・「育児・介護に理解ある会社です」
と発信することは大切です。
しかし、現場が回らなければ、社員は休めません。
本音では、
・「休むと同僚に負担がかかる」
・「この仕事は自分以外ではできない・・・」
・「戻った後が大変」
と感じるからです。
つまり、社風とは言葉でつくるものではなく、
仕組みの工夫の結果として生まれるものなのです。
中小企業こそ業務改善が武器になる
人員に余裕のある大企業と違い、中小企業では一人ひとりの存在感が大きくなります。
だからこそ、
・誰かが休んでも回る体制
・チームで遂行する仕組み
・業務が見える化された職場
をつくることが、採用・定着にも直結します。
育児や介護に対応できる会社は、これからの人材確保競争で強い会社です。
まとめ
育児・介護休業を取得しやすい環境づくりは、
❌ 雰囲気づくりだけでは不十分
⭕ 業務の見直しから始めることが重要
具体的には、
✔ やめる
✔ 統合する
✔ 効率化する
✔ 単純化する
この4つを進めることで、
自然に休みやすく、引継ぎしやすい職場になります。
結論:休みやすい環境づくりは、業務改革からスタートです。