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シリーズ第2回 改正 育児・介護休業法(介護編)のポイント
前回は育児を中心に、2025年の法改正の全体像を整理しました。
今回は「介護」に焦点を当て、実務上の重要ポイントを確認していきます。
高齢化が進む中で、介護はすでに多くの企業にとって現実的な課題です。
特に中小企業では、限られた人員の中で突然発生する介護離職が、経営に大きな影響を与える
ケースも少なくありません。
① 2025年4月改正:介護離職防止のための雇用環境整備
今回の改正の柱の一つが、
👉 「介護離職を防ぐための環境整備の強化」です。
企業には、従業員が介護と仕事を両立できるよう、以下の対応が求められます。
✔ 介護休業制度等の周知
✔ 相談体制の整備
✔ 制度利用を促進するための環境づくり
ここで重要なのは、
👉 制度があるだけでは不十分という点です。
実務では、
・制度を知らない
・相談しづらい
・周囲に迷惑をかけると感じる
といった理由で、結果的に離職してしまうケースが多く見られます。
今回の改正は、こうした現実を踏まえ、
👉 「使える制度」にすることを企業に求めているといえます。
② 個別周知・意向確認の重要性
さらに重要なのが、
👉 個別の周知・意向確認の強化です。
育児と同様に、介護においても
・制度内容の説明
・利用意向の確認
を個別に行うことが求められます。
これは単なる説明義務ではなく、
👉 従業員の状況を把握し、適切な対応につなげるための仕組みです。
特に介護は、ある日突然始まるケースも多く、
事前準備ができていないと、対応が後手に回りがちです。
③ 従来の介護制度の基本を再確認
ここで、従来制度も整理しておきます。
✔ 介護休業:通算93日まで取得可能
✔ 介護休暇:年5日(対象家族が2人以上で年10日)
✔ 短時間勤務等の措置
これらの制度はすでに整備されていますが、
実際には
👉 「制度はあるが使われていない」
という企業も多いのが実情です。
特に介護休業は「長期間の休み」と誤解されがちですが、
実際には
👉 介護体制を整えるための準備期間
として活用するものです。
④ 企業に求められる視点の変化
介護対応で重要なのは、
👉 長期戦であるという認識です。
育児と異なり、介護は
・終わりが見えにくい
・状況が変化しやすい
という特徴があります。
そのため企業には、
✔ 一時的な対応ではなく継続的な支援
✔ 柔軟な働き方の提供
✔ 職場全体での理解促進(社内風土から変える覚悟で!)
が求められます。
⑤ 介護対応は「リスク」ではなく「戦略」
介護対応というと、
「人が抜ける」
「負担が増える」
といったネガティブな印象を持たれがちです。
しかし、視点を変えるとこれは
👉 人材流出を防ぐ重要な施策です。
実際に、
✔ 柔軟な働き方を認める
✔ 短時間勤務や在宅勤務を活用
といった企業では、
👉 経験豊富な人材の離職防止に成功している事例もあります。
まとめ:介護対応は「会社の器」を示す
今回の法改正は、単なる制度変更ではなく、
👉 「従業員をどう支えるか」
という企業姿勢を問うものです。
✔ 制度を整える
✔ 周知する
✔ 使える環境をつくる
これらを実行することで、
企業は
👉 「安心して働ける会社」
として選ばれる存在になります。
育児・介護への対応は、コストではなく
👉 経営の質を高める投資 です。